どんなときに「税理士」「税理士事務所」と検索されるでしょうか?
今や何かを購入する際、新しくお店やサービスを選ぶ際にインターネット検索することが当たり前になりました。
税理士事務所を探すときも、同じく検索されることでしょう。
ホームページの訪問者が抱えている問題は相続に関することかもしれません、税務対策のことかもしれません、節税のことかもしれません、訪問者によって様々な内容です。
だからと言って、『税務のことならお任せください!なんでも相談してください!』と謳うホームページを制作すればよいと考えるのはちょっと待ってください。
税理士事務所ホームページには必須のコンテンツが欠けてしまうと、『ホームページからひとつも案件受注に繋がらない…』なんてことにもなりかねません。
インターネットで「税理士事務所」と検索してみると、膨大な数の検索結果が表示されます。
士業サイトを訪れた人の半数以上が、トップページ以外のページをみることなく立ち去っているというデータもあるなかで、いったいどのようにすればその膨大な税理士事務所ホームページの中から、見つけてもらうことが出来、あなたが選ばれることが出来るのでしょうか?
税理士事務所のホームページに、是非こだわっていただきたい3つのコンテンツをご紹介いたします。
トップページの顔写真
ビジネス上のもっとも重要な瞬間はファーストインプレッション「第一印象」です。
ホームページに関しても同様で、ファーストビュー(ホームページへアクセスした時に表示される内容)が重要なのは言うまでもありません。
人は見た目が9割と言われますが、税理士に関してもそれは同じこと。
あなたの顔は、インターネット上の顔であるホームページに必ずあるべき情報なのです。
見た目がよければ技量に優れているわけではないものの、「印象/雰囲気のいい人にお任せしたい」と考えるのが人情というものです。
プライベートなスナップ写真や暗く堅い表情の写真ではなく、自然な笑顔できちんとした印象のある写真を選びましょう。
威圧感のない税理士としての信頼感・清潔感がある写真が好ましいですが、あなたらしさの出るものでもよいでしょう。
トップページであなたに好印象を持ってくれた訪問者は、かならず業務内容・会社概要をチェックします。
心理的効果で第一印象の良いイメージは、他の全体的評価も肯定的に受け取ってもらいやすいのです。
トップページのあなたのファーストインプレッションが顧客の信頼を勝ち得るかを左右する大きな要因となるのです。
事務所概要/案内(事務所写真・アクセスマップ)
税理士事務所に必須のコンテンツとして事務所概要/案内は、当たり前過ぎるでしょうか?
かならずあるコンテンツだからこそ、その内容にはこだわっていただきたいのです。
簡素なテキストで、住所・電話番号・代表者名などがあればいいと思ってはいませんか?
ここでトップページからの好印象をさらに強め、訪問者の信頼関係作りを一歩深めない手はありません。
視覚的な情報は伝わりやすく、ひと目で雰囲気を伝えることが出来ます。
事務所内の明るく綺麗な応接スペースの写真を用意し、訪問者が相談に訪れた場合を想像しやすい工夫をすることが大切です。
訪問者にとってどんな場所で話をすることになるのか、おおよそのイメージがつくというだけで安心感や信頼感に繋がります。
一見なんということでもないように思えますが、初めての場所や初対面が苦手な人の緊張をほぐしてくれる要素となるのでそういった心遣いを忘れないようにしたいですね。
人は見知らぬ場所で不安を感じやすいもの。その不安を取り除く配慮を施しましょう。
事務所の立地が一等地や駅近でなくてもさほど問題はありませんが、迷わず事務所までたどり着けるよう住所を表記するだけや略図を表示するだけではなく、Yahoo!地図・Googleマップなどでそのままルート検索を利用するアクセスマップを表示しておくといいでしょう。
業務内容・専門分野(対応案件の事例やQ&Aなど)
専門性の高い税理士事務所のホームページ、業務内容や専門分野についてしっかりと内容を作りこんでいただきたいコンテンツです。
税理士の仕事は主に税務代理などの税務に関すること、ですが、専門外の訪問者には具体的にどのような事をどの程度を依頼できるのかが分かりません。
「申告書作成」など簡素に業務内容を並べるのではなく、どのような人がどのようなサービスを利用しているのか、事例を交えたりQ&A形式の相談と回答を載せるなど、より具体的な業務内容を書き出しましょう。
特定の業務・業種を得意図するのであれば特化して打ち出さない手はありません。
どのような案件を過去に手がけて、こういう業種が得意だというのを前面に押し出して行くことができれば、相談に来る人はすでにあなたの知識や得意分野を見込んでから相談に来るということです。
任せたいことと、任せてもらいたいことが既にマッチングされているのですから、より受注に繋がりやすい相談になることはご想像いただけるでしょう。
まだ手がけた案件が少なく事例として挙げられない場合は、例えば、電話口や相談をしに来た人によくされる質問をホームページに記載することにより、これから相談をしたい人がホームページの内容を見て、納得をし、それから相談へ・・・という一連の行動を促すことができます。
何の情報も無い場合、不慣れな訪問者は何を聞いていいのかわからず困ってしまいますが、細かく質問と回答が掲載されていれば、なんとなくのイメージを立てながらさらなる質問ができます。
また、このコンテンツは同時にあなたの税理士としての仕事への取り組み方も表現することが出来るのです。
例えば、質問に対して一言で簡潔に答えているのか、それとも詳しく例を挙げながら答えているのでは与える印象が異なります。文章の言葉の選び方も、相性がいいかどうかなどを判断してもらえる材料となるでしょう。
インターネット検索からの訪問者は、膨大な税理士事務所ホームページにアクセスして比較検討しています。
比較検討するに値する情報があるホームページを求めているのです。
ホームページ上で信頼関係の構築はすでに始まっていると考えましょう。
まとめ:得意・専門分野を分かりやすく伝えよう
あなたが得意とする業務は何ですか?
自身が得意とする業務内容・専門分野を具体的にアピールしましょう。
相続税対策に精通しているか、それとも、開業支援に長けているのか、はたまた給与計算などの実務に強いのか、節税対策を得意とするのか。
あなたの得意・強みを前面にわかりやすい形で打ち出すホームページにしましょう。
専門家目線で作ってしまいがちな税理士事務所ホームページは、しっかりとあなたの得意・専門分野を表現できる材料を集め、専門外の人へ向けて分かりやすく表現する必要があります。
都心部などでは競争も激しい税理士事務所ですが、「専門性」「分かりやすさ」を意識して顧客の入り口である公式ホームページを充実させることで差別化を図ることができます。
制作会社に制作運営を依頼する場合は、パンフレットのような体裁の整ったホームページをテンプレートのように量産する制作会社ではなく、しっかりとホームページに打ち出す戦略について話し合える「相談しやすい」制作会社を選び、あなたの得意・専門分野をアピールできるホームページを目指しましょう。