オフィスの開設では社員の人数によってその選び方は変わってきます。規模がそう大きくなくて人数が10人以下のオフィスの場合には、まず1人が必要とするスペースを2坪前後と考えて、将来に対して増員予定のある場合にはそれを加味して探すようにします。
ただサイトで探すことはできても実際に現地に足を運ぶことは欠かせません。不動産を見て回る際にはスケールやライト、デジタルカメラなどを用意して探すようにしたいものです。物件紹介のページでは表面上現われないスペースや場所などもありますからその際にチェックすることが出来ます。
小規模オフィス向けの物件の特色は?
小規模オフィス開設とはSOHOなどを行う場合のように従業員が10人以下の場合を指し、これらを探すにはそれなりに特徴やメリットを知っておくと良いものです。
例えばオフィス開設で小規模であれば自分の思うとおりに業務を進めることもでき相互にコミュニケーションも取りやすいものです。室内を好みの環境にすることも可能ですが、自分の思う環境というよりは生産力の上がるレイアウトやインテリアにする必要はあります。
小規模のオフィス開設では建物は柱のスパンが短い構造である場合が多いのが一般的です。それに従って同じような規模のテナントが多く入居することも考えられます。
室内空間において柱がじゃまになるといった状況は余り起こらないと考えられますが、都心とかの場所でよく知られたエリアの場合には広いスペースをパーティションで区切られることもあり得ます。設備関係もITの配線や電気容量も少なめであるとか、床が二重床になっていないケースも考えられます。エレベーターも4階以下ぐらいの階の建物の場合にはその使い勝手を確認しておく必要はありそうです。そういう小規模のオフィスは同じ規模の会社が多く入居している場合も考えられますので入居している他の会社がどういう業種の企業なのかも知っておくと参考になります。
オフィス開設で大きなスペースを使う必要がないので、区分けされた小部屋の多い建物か、立地的によく知られた場所であれば場合によってはパーティションで区画されたスペースになる場合もあり得ます。
オフィス開設で建てられた時期が古い可能性もありその場合には耐震性などで不安のある物件に当たる可能性もあります。築年数や耐震基準が新基準か旧基準に従ったものかを確認しておく必要もあります。
オフィス開設では電気や防犯、防災、水道設備も古い可能性があり、駐車場の設備が建物規模に応じて整っていない場合も考えられます。
小規模のオフィス開業向きの物件を探すポイント
まず小規模のオフィスを探す場合には主要な駅や交通機関から近いことが重要です。賃料や維持管理費、保証料等の初期費用はなるべく安いところが望ましいものです。
内装は築年数の長い場合にはリノベーションの行われたような物件、あるいは余り人の出入りしない業種のオフィスの場合にはマンションなどで探す場合も出てきます。
訪問者の印象にも関係しますのでエントランスの仕様や内装はこぎれいなものであることも大切です。エレベーターを利用して必要階まで上がり、そこで降りてからオフィスまでの距離は近いことが好ましいくトイレの位置や湯沸し室も便利で適切な位置にあることが望ましいものです。
採光にも恵まれ、ある程度省エネになるような環境が望ましいもので自然光を通常利用できれば望ましいものです。
IT関連では高速回線は必須条件でありサーバー使用で十分な電気容量のとれるものかどうかもチェックする必要があります。
オフィス開設で従業員が10人以下の規模であれば、最低限のスペースで済むとも言えますが、会議室を利用できたり、必要な設備機器が備わっているオフィスであればそれなりの目的に従った使い方ができるようになります。
オフィス開設で内装はシンプルで機能的なものが望ましいとされますが、その業種や業態によっては従業員に対してデスクの配置を工夫してみたり、グリーンの環境を設置するということもあります。そのあたりのことは原状回復のことも視野に入れて臨むと良いものです。
照明についてはLED照明が省エネになりますので最初から設置されているかどうか、器具を取り換えることが可能かどうかもチェックしておくと良いものです。
オフィス開設では小規模オフィスといえども従業員の生産性を上げたり能率を上げるにはレイアウトや内装は大切な要素となって来ます。素人の場合にはわからないことも多いもので、その場合には専門業者に相談することもできます。
まとめ
従業員が10人以下というオフィス開設ではその規模の広さのあるものを探します。立地は主要な駅や交通機関から近く、周辺には利便施設が整っていると便利です。
オフィス開設で小規模のものであっても実際に現地を訪れて近隣の状況や入居している企業や業種を確かめる必要はあります。築年数が長い場合には耐震基準もチェックする必要がありますし、電気設備や水道設備、防犯や防災設備に関してもある程度調べておくことが大切になって来ます。このような分野に関してよくわからない場合には専門業者に相談することも可能となっています。